2018.01.15本格焼酎・泡盛の楽しみ方

そば、栗、にんじんも?芋、麦、米だけじゃない奥深い「焼酎の原料」の世界

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リカーショップや居酒屋で見かける焼酎の原料といえば、芋や麦、米が一般的です。しかし実は、焼酎の原料が50種類以上存在することをご存じでしょうか。そこで今回は、焼酎に使用されているポピュラーな原料と意外性のある原料を挙げ、その主産地や味の特長について詳しくご紹介します。

 

やっぱり落ち着く?!ベーシックな芋・麦・米焼酎

芋焼酎

サツマイモを原料にした芋焼酎は、原料自体の糖度が高いことから甘い香りを強く感じるお酒です。サツマイモ特有の強い香りが苦手、という方もいらっしゃるでしょう。しかし近年では、鮮度の良いサツマイモ選び、臭みの元となる傷んだ部分やヘタを切り落としてから使用しています。このような企業努力の結果、芋焼酎の独特な臭みは緩和されているのです。

 

こうした芋焼酎の文化は、芋焼酎大国で知られる鹿児島県や宮崎県の南西部、薩摩出身の流人、丹宗庄右衛門が製法を持ち込んだ伊豆諸島でも花開いています。

 

麦焼酎

麦焼酎の主な原料はオオムギです。一般的には、芋焼酎よりもクセが少なく飲みやすいといわれています。日本で初めて麦焼酎が生産されたのは、長崎県の壱岐です。その後、大分県の蔵元が麦麹で麦100%の麦焼酎をつくり、全国的に注目を浴びました。これにより大分県は、麦焼酎の一大産地として現在でも有名です。

 

米焼酎

米焼酎は日本酒と同様、米を原料とした焼酎で、さわやかな口当たりとフルーティーな味わいが楽しめます。

主産地は、熊本県南部の人吉盆地(人吉・球磨地方)です。こちらの地方で生産される米焼酎は、「球磨焼酎」と呼ばれており、世界貿易機関(WTO)の加盟国が保護するGI(地理的表示)指定を受けています。

他にも、九州北部で酒粕を原料とした「粕取り焼酎」や、日本酒の名産地として知られる秋田県と新潟県でも米焼酎はつくられています。

 

酒販店でよく目にする、そばや黒糖を使った焼酎とは?

そば焼酎

そばを原料とする焼酎で、宮崎県北部の蔵元が初めて製造しました。そば焼酎はクセが少なく軽快な味わいで、飲みやすいのが特長です。

一般的な焼酎の飲み方といえば、ロックや水割り、お湯割りなどでしょう。そば焼酎はそば湯で割って楽しむこともできるため、そば屋では欠かせない焼酎です。他にも、そばの産地で知られる長野県や北海道で、そば焼酎は醸されています。

 

 

黒糖焼酎

主な原料はサトウキビからつくられる黒糖で、鹿児島県奄美群島でのみ製造が許可されている焼酎です。黒糖だから甘みが強いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、口当たりは比較的やわらかで、ほのかな甘みを感じる程度。さわやかな飲み心地とクセのない飲みやすさで、初心者の方も気軽に飲めます。

 

出会えたらぜひ飲んで!珍しい原料を使った焼酎

栗焼酎

栗焼酎は愛媛県の蔵元が開発した焼酎であり、もともとは町おこし的に試作品をつくったことがきっかけです。とはいえ、栗焼酎の甘い香りとまろやかな口当たりが評判を呼び、高知県や徳島県をはじめとした四国一円でつくられるようになりました。

一般的な麦焼酎や芋焼酎は飲んだことあるけど栗焼酎は未経験、という焼酎ファンの方にこそおすすめしたい1杯です。

 

 

にんじん焼酎

にんじんを原料の一部に用いた焼酎。フルーティーですっきりとした味わいと、マイルドな舌触りが特長です。お湯割りで飲むと、にんじん特有の甘さが感じられさらにおいしくいただけます。

にんじん焼酎をはじめに販売したのは、福岡県といわれています。しかし現在では、にんじんを多く栽培する東京都清瀬市においても、にんじん焼酎を街の名産品としてPRする動きが盛んです。

 

 

しそ焼酎

しそ焼酎の原料である赤しそは、健康効果が期待されています。その赤しそでつくられたしそ焼酎も健康面で注目を浴びており、美肌効果や血液サラサラ効果を期待して飲む方が増えているようです。

北海道や福岡県の蔵元がつくるしそ焼酎がポピュラー。さわやかな口当たりと厳選されたしその華やかな香りが人気の理由です。

 

おわりに

今回は、芋や麦、米だけではない焼酎の原料についてご紹介しました。

焼酎の珍しい原料としては、そばや黒糖、栗、にんじんなどがありますが、どの焼酎も原料の風味をそのまま生かしたお酒ばかりです。もし、気になる焼酎があればリカーショップなどで手に入れてはいかがでしょうか?

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