「本格焼酎・泡盛」が好きで2020年に本格焼酎応援WEBメディア「RANBIKI」を立ち上げ、その魅力を発信している焼酎専門家 河野 亜樹穂さんに、冬にぜひ飲んでもらいたい「お湯割り」についてご紹介していただきます。
皆さん、こんにちは!本格焼酎・泡盛専門家の河野亜樹穂です。
今回も焼酎ビギナーの皆さんにオススメの銘柄と飲み方をご紹介します。
第2回となる今回はビギナーには難易度が高いと思われがちな「お湯割り」についてご紹介します!
ポイント① 本格焼酎・泡盛ビギナーはサッパリとした口当たりでシンプルな素材の風味を楽しめる“サパシン焼酎”のお湯割りを飲もう!
「お湯割り」と聞くとお酒をお湯で割るとどんな味になるの?そもそもお湯を沸かすことが煩わしい‥そう考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにお湯を沸かすのはちょっと手間ではありますが、自分の好きな割合で本格焼酎・泡盛とお湯を割ってゆったり過ごす時間をもうけてみるのはいかがでしょうか?
では、どんな味わいの本格焼酎・泡盛がお湯割りと相性がいいの?と疑問を持つ方もいらっしゃると思うので、お答えします。
本格焼酎・泡盛ビギナーはサッパリとした口当たりでシンプルな香りを楽しめる芋焼酎と麦焼酎のお湯割りから始めてみましょう!
私は下記の3つの銘柄がオススメします。穏やかな香りとまろやかな甘みに驚くはず!
<“サパシン焼酎”の焼酎例>
左 【中村酒造場】なかむら……味わい:ふくよかなさつま芋の甘みを楽しめる
中 【黒木本店】中々……味わい:スッキリとした口当たりと麦の旨味を楽しめる
右 【大海酒造】くじらのボトル……味わい:キリッとした口当たりとまろやかな甘みを楽しめる
<味わい別4つの指標>
ポイント② お湯割りに合う“あったかご飯”で身も心もポカポカ!
本格焼酎・泡盛は食中酒として楽しめる蒸留酒です。本格焼酎・泡盛が柔らかい甘みを楽しめるお酒なので、少し甘めの味付けの料理と合わせると美味しさがぐっと引き立ちます。ペアリングの基本は「同調」なので、意識してみてもいいかもしれません。
筑前煮、肉じゃがのような煮物から、じっくり煮込んだ豚の角煮との相性も抜群です!
今日の夕食のおかずとお湯割りを合わせてみることから始めてみてはいかがでしょうか?
本格焼酎・泡盛のお湯割りでリラックスしよう!
本格焼酎・泡盛の香りには、リラックス効果があるといわれています。
また、そのリラックス効果から血の巡りがよくなり血栓症の予防に繋がるとされています。
特に芋焼酎の香りには、ラベンダーと同じ「リナロール」という成分が含まれているので、抗不安作用、鎮静作用などがあるとされています。
参考)「本格焼酎・泡盛スタイルブック」P20,日本酒造組合中央会 焼酎専門店 麹蔵 芋焼酎の効能について
ほかの飲み方も美味しく味わうことができますが、お湯割りにすると本格焼酎・泡盛の香りがより強く感じ、味わうことができます。
お湯割りで体温を上げ、香りを感じてリラックスした夜を過ごしましょう!
美味しいお湯割りのつくり方
用意するもの 湯呑2つ、本格焼酎または泡盛、お湯
①お湯を沸かし、湯呑の5~6分目まで注ぐ
②お湯をもう一つの湯呑に移す。この工程を2~3回繰り返す。
③湯呑が持てる温度になったら、お好みの焼酎を注ぐ。入れすぎると濃くなるのでお気をつけください!
④数十秒ぼーっと待てば飲み頃です。
※お湯と焼酎の温度差で対流が生じるので、かき混ぜる必要はありません