味わう日本の魂 本格焼酎&泡盛(SHOCHU &AWAMORI Taste the Spirit of Japan 2017.)
日本酒造組合中央会では、9月4日に原宿の東郷記念館で在京外国人対象のセミナーと試飲会を実施しました。
講師のクリストファー・ペレグリニ氏(7月号でインタビュー記事掲載)は自身の焼酎への思いも熱く語り、4つの世界ブランドとなっている薩摩・球磨・壱岐焼酎、琉球泡盛や、主な産地や原料を紹介。焼酎の多彩な味わいを銘柄も挙げて分りやすく解説し、約250人の参加者に、國酒である焼酎の魅力を伝えました。
試飲会には芋焼酎や麦焼酎など合計50銘柄が出品。きき当てコーナーでは挑戦者が次々に挑み、会場は終始盛上りを見せていました。
参加者は「焼酎、とても美味しい。お湯割りは驚きです」「セミナーを聞いたので、味わいの違いの由来が良く分り、より楽しめます」と話していました。
「外国人に伝えたい日本の焼酎」をおいしく学ぶセミナー
また、9月20日には秋葉原のカイハウスにおいて外国人対象の料理教室を行っている先生方を対象に英語での同セミナーを主催しました。セミナー後に先生方に焼酎アンバサダーとしての活動も促す企画で、セミナー1部ではクリストファー・ペレグリニ氏による基礎講座が、2部ではマーク・マツモト氏による料理講座が行われました。
ペレグリ二氏は「本格焼酎には黒麹・白麹・黄麹が使用されています。日本の食文化を支えているは麹は今やそのままでKojiで通用します。」といった細やかな指摘も交え、製造工程や主な産地やその特徴、味わいついて解説しました。また「外国人にはソジュとの違いが認識されていません。本格焼酎は1回のみの蒸留で造られ、原料由来の風味が活きますが、ソジュは連続式蒸留機で蒸留したアルコールに、後から風味を添加したもの。まったく異なるお酒です」と強調しました。
マツモト氏は黒糖焼酎をベースにしたモヒートと、黒糖焼酎と黒糖用いたバナナソースかけのフレンチトースト造りを実演。「本格焼酎・泡盛はearthyな風味を持つ稀有なお酒です。料理に用いると奥深みを加えることができます。earthyという言葉は日本語に訳すと土から成るとか、土の臭いがするとか、いいイメージになりませんが、ネイティブの感覚では芳醇とか、ナッツなどの豊かな秋の実り、深い味覚を連想させる特異な言葉です」と話していました。
参加した先生方は基礎知識から料理との相性まで熱心に質問し、メモを取り、「芋焼酎は同類の穀物のレシピと合うだけでなく、芋風味とは対極に位置するような、こってりとしたな味わいにも合うとのお話。本格焼酎も泡盛も様々なお料理とのマリア―ジュが可能なことが分かりました」と話しています。
プロフィール
クリストファー・ペレグリ二氏
7月号インタビュー記事参照
マーク・マツモト氏
宮崎県生まれ。生後6ヶ月で渡米。和食料理教室を開いていた母親の影響で料理を身につける。大学卒業後、ネット動画配信サービス企業のインターネットマーケティング専門職につき、副社長となる。NY在住時に料理研究家となり、配信しているフードブログ読者数は月間100万人を超える。現在は東京を拠点に、国内外の企業からレシピ開発やマーケティング、世界のセレブリティ―からのプライベートシェフのオファーも受け、幅広く活躍している。
日本酒造組合中央会
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