壱岐焼酎の歴史は16世紀、麦焼酎発祥の地と言われている。壱岐は博多から海上60キロほどの、玄界灘に位置。ここでは高価なお米と麦を年貢物として奨励していた。壱岐焼酎は麦を原料として、約400年前から造られ、急速に普及した。これは、島民が安い麦を使った焼酎しか飲めないからと考えられている。記録によると、清酒業者も焼酎を兼業しており、故に「麦焼酎の本場」と呼ばれている。
歴史
麦焼酎の本場
壱岐焼酎の歴史
特徴
麹を変えて味が変わる麦焼酎
最新の麦焼酎の特徴
焼酎が苦手な方にオススメの麦焼酎。大麦を主原料とし、スッキリとしたキレのある飲み口が特徴のものが多い麦焼酎。最近は麦特有の芳醇な香りと濃厚な味わいが楽しめるモノもあり、お酒に慣れている方からも注目されている。また、原料の大麦には、デンプンの多い二条大麦が使われていて、一般的に米麹を使いしっかりとした味に造っている。
一方、麦麹を使用した銘柄は味わいがすっきりしている。これは大分県で作られる麦焼酎に多く見られる。なので原料を見て選ぶのも良い。
製法
多彩な技法で造る
麦焼酎
麹に水と酵母を加えて、酵母を多く培養する(一次仕込み)。その後、一次仕込みで作られたもろみに蒸した麦と水を加えて発酵させる。一次仕込みで作られたもろみがアルコールを作る。その後、アルコールを含んだ蒸気を冷却する(蒸留を単式蒸留器で行なう)。そして、蒸留が終わった原酒をまろやかさを出すため、ステンレス容器などに入れ貯蔵・熟成をする。最後に、原酒を組み合わせたり、加水をして味の調整をする。