江戸時代に、九州で広く栽培されているさつまいもを原料とした焼酎が芋焼酎。当時、使用される麹は米麹でサツマイモ100%の焼酎はなかった。国分酒造協業組合がサツマイモ100%の焼酎の販売を開始し、現在では多くのメーカーがサツマイモ100%焼酎を発売している。他にも焼き芋を原料にした「焼き芋焼酎」なども作られている。
歴史
江戸時代より始まる
本格芋焼酎の歴史
特徴
サツマイモ特有の甘みが特徴の本格芋焼酎
品種で味が変わる!?
サツマイモを主原料とし、甘さや濃厚さを兼ね備えた焼酎です。品種によって全く違う味になるのが特徴です。
一般的には「黄金千貫」という芋を使い、まろやかな味が特徴的。また、「ジョイホワイト」という焼酎のために作られたサツマイモが有名で、「黄金千貫」とは違う味わいが楽しめます。他にも、甘い芋で有名な「安納芋」などを使った甘く、香りが強い芋焼酎もあります。
製法
多彩な技法で造る
芋焼酎
麹に水と酵母を加えて、酵母を多く培養する(一次仕込み)。その後、一次仕込みで作られたもろみに蒸した芋と水を加えて発酵させる。一次仕込みで作られたもろみがアルコールを作る。その後、アルコールを含んだ蒸気を冷却する(蒸留を単式蒸留器で行なう)。そして、蒸留が終わった原酒をまろやかさを出すため、ステンレス容器などに入れ貯蔵・熟成をする。最後に、原酒を組み合わせたり、加水をして味の調整をする。